プッシュ型の情報提供で、住民の参画を促す!
プロフィールにも書いていますが、私は「広陵町自治基本条例審議会」という会議に公募委員として参加しています。
自治基本条例についてはまた機会があれば詳しく書きますが、広陵町を運営していくための基本原則が自治基本条例であり、自治基本条例審議会は自治基本条例を検討するための非常に重要な会議です。
委員は、13名の公選委員と、3名の公募委員の合計16名で構成されています。(参考:広陵町自治基本条例審議会委員 名簿)
より多様な方の意見を汲むためには、もっと多くの公募枠を設けるべきではないか、と思いますが、公募で人を集めるのはなかなか難しいそうです。
では、この公募はどこで行われているのでしょうか。
役場発信の情報は広報誌かホームページ
広陵町自治基本条例審議会公募委員の募集は、広報誌とホームページで行われていました(もちろん役場にも情報の掲示はあったと思います)。
ちなみに、2020年2月には中央公民館の建替や広陵町の文化芸術の在り方を検討する「広陵町の公民館建替及び文化芸術の振興のあり方検討委員会」の公募委員の募集が行われていました。
また、補助金の情報等もホームページに掲載されています。
しかし、ほとんどの方はそこまで頻繁にホームページを見ないと思いますし、広陵町の広報誌は非常に素晴らしい出来ですが、特に若い方はあまり広報誌に目を通さないでしょう。
同じ方法を続けていても、今まちづくりに参画していただけていない方々の参加を促すことはできません。
LINE@の活用
そこで、「LINE@」を活用したプッシュ型(情報を届ける)の情報提供が有効だと考えます。広報誌もプッシュ型ですが、LINE@を使うことでデジタルなプッシュ型の情報提供が可能です。
幸い、広陵町は2019年10月からLINE@の運用を開始していますので、これを活用しない手はないと思います。
実際、コロナウィルスに関する情報提供はLINE@を活用して行われています。
全ての情報をLINE@で提供すると情報過多になると思いますので、年齢・居住地域・興味関心、などに応じて必要な情報が提供できるようになれば、今まで情報を届けられていなかった方々にも効果的に情報提供ができます。
また、現時点(2020年3月17日)ではLINE@の登録数も299人と多くはないですが、必要な情報が提供されていれば登録数は自然と増えていくでしょう。
ちなみに、広陵町のLINE@は下記↓より友達追加ができます!
https://line.me/R/ti/p/%40507qcuvq
各大字での有線放送
LINE@を活用できれば、もう一つ解決できる課題があると思います。今、各大字では各家に有線を引いてもらって、大字内での連絡をしています。
しかし、新しく建った家には有線がなかったり、建替工事のときに線を切ってしまう等のトラブルも発生しています。
また、共働きの世帯ではそもそも有線放送を流すときに家に誰もおらず、情報が伝わらない、ということもあります。
そこで、町のLINE@をうまく大字内の連絡にも活用できれば(大字を登録しておき、特定の大字のユーザーに連絡するとか)、有線放送での連絡漏れも無くせるのではないか、と思っています。
自治体が発足した当初は役場一番人が集まる場所であり、そこに情報を集約しておけば情報提供は効果的に行うことができたでしょう。しかし、生活の在り方や社会の在り方が変わるなかで、適切な情報提供の在り方も変わってきました。より多様な、より多くの方にまちづくりに参画していただくためにも、情報をしっかり届ける、プッシュ型の情報提供に切り替えていく必要があるでしょう。