「現役世代へのワクチン普及戦略について問う」奈良県広陵町議会2021年9月

広陵町議会、2021年度9月定例会のちぎた慎也の一般質問の2問目「現役世代へのワクチン普及戦略について問う」のやりとりです。

凡例
ち…千北
町…町長
福…福祉部長

質問事項

現役世代へのワクチン普及戦略について問う

第1回目のやりとり

質問事項

  • 現役世代の接種率の目標数値を教えてください。
  • 現役世代の接種率を向上させるための工夫は何かございますでしょうか。
  • 今後、接種年齢の引き下げ、ブースター接種や交差接種など、政府の方針が変わる可能性も大いにあるが、様々なシチュエーションを想定し、対応する用意はあるでしょうか。

質問の背景

ポイント
  • コロナの収束にはワクチン接種が効果的
  • しかし、現役世代の接種率が低い国や自治体が多い
発言内容(千北)

 2020年から続く新型コロナウイルス感染症の感染拡大が2021年の下半期に入っても衰えず、7月に入ってからはデルタ株などの影響もあり、第5派と呼ばれる感染爆発が起きています。7月12日には東京都に4回目の「緊急事態宣言」が発出され、その後対象地域は拡大を続けている。

 緊急事態宣言が発出された後も感染拡大は収まらず、人流抑制による感染拡大の防止には限界があることが明らかです。本町においても、一般質問通告書を提出いたしました、8月29日時点で、累計342名の方が新型コロナに罹患しています。また昨日、9月12日時点では、累計403名となっております。入院中の方や、治療中の方々の一刻も早いご回復をお祈り申し上げます。
一方で、ワクチンの接種には一定の効果が見られるようです。ワクチンを2回接種した方は、発症する可能性が低く、重症化リスクも低くなるといいます。

 しかし、デルタ株は感染力が強く、若年層を中心に、従来型よりも幅広い感染ルートで感染が拡大しており、医療のひっ迫を避け、一刻も早く通常の生活に近い状態にするためにも、若年層へのワクチン接種の推進が不可欠であり、下記の通り質問いたします。

第1回目の答弁(町長)

ポイント
  • 接種率は全世代で75%を目指す
  • 夜間接種を行ったり、LINE等で接種を呼び掛けて現役世代の接種率向上を目指している
  • 3回目接種や交差接種などについては、具体的な方針が国や県から示されていないので検討中

 

答弁内容

一つ目の現役世代の接種率の目標数値は、とのご質問にお答えいたします。

 59歳以下の接種対象者は約19,700人でございます。県内外での大規模接種会場や職域接種などで接種される方もおられる状況から、町内では55%程度となる約1万人強の接種体制を整えております。接種率につきましては、接種可能年齢の全世代の75%を目標としております。

 二つ目の現役世代の接種率を向上させるための工夫は、とのご質問にお答えいたします。

 土曜日、日曜日に実施する集団接種につきましては、救急救命士及び看護師にご協力いただくことで、1日に接種を受けることができる人数を増やしております。また、被接種者の利便性を考慮し、畿央大学での接種を行いました。これに加え、さわやかホールでの夜間接種を実施し、接種率の向上を図っております。

 町内医療機関で行う個別接種におきましても、町内のほとんどの医療機関のご協力を得て、職域接種や妊婦とその家族への接種など、多様な要望に対応していただいており、接種の促進を行っております。

 引き続き、広報やホームページ、LINEへの掲載、防災無線による呼びかけなど、接種勧奨にも努めてまいります。

 三つ目の政府の方針が変わる可能性に対する準備についてのご質問にお答えいたします。

 現時点では、3回目の接種や異なるワクチンの使用につきましては、具体的な対策を示されておりませんので、対応策につきましては、模索中でございます。当面は、確実に2回接種を終えていただくための調整を行ってまいります。

 今後につきましては、国からの情報を基に、県と密に情報交換しながらワクチンを確保し、1回目2回目接種の状況を検証しながら、安全でスムーズな接種が行えるよう、体制を整えてまいります。

2回目以降のやりとり

接種率の向上方法は、きちんとPDCAサイクルを回して欲しい

ポイント
  • 30代、20代で60%の接種率を達成できるように目指す
発言内容

まずですね、ちょっとこれはもう質問しないですけれども、若年層の摂取目標75%という風に教えていただきましたけれど、全体の摂取目標が75%というところで、明らかに六十歳以上の接種率75%超えてるわけですから、若年層の摂取率が75%だったらおかしいか、あるいは全体の接種率を75%以上に上げておかないと整合性が取れないんじゃないかな、と思いました。その点ちょっと再検討お願いします。

 というところはまあ置いといて、まずですね、少なくても75%というの若年層で目指していくということで、他の地域の実情でありますとか、まあ周りにいる同世代の話を聞いているとですね、なかなか厳しいような気がしております。そこでちょっとお伺いしたいのがですね、現状では10月17日に若手向けの集団接種は終わると思うんですけれども、その時点での予約を集計した時の接種率が何パーセントぐらいが見込まれるのか、という点と、またLINEやホームページ等で、若手の方へのワクチン接種してください、と呼びかけをして頂いてると思うんですけれども、その呼びかけの反応がどれだけあったか、という2点ちょっと教えていただけますでしょうか。

答弁書の75%というのは、接種可能な全世代で75%という風に認識をしていただけたらと思います。今、予約を受けさせて頂いてる状況の中で、それぞれ年代別に最終は見込んでおります接種率になりますが、六十歳以上につきましては、もう90%超えるという形になります。50代で約80%、40代で70%、30代で57%、20代が50%、10代が53%、これは今現在予約を集団接種分のみになりますが、その予約を見込んで、1回目の接種がこれぐらいの率になる、ということでお示しをさせて頂いている率になります。今言いましたように、大体30代20代の方が、まだ60%に達しないような状況でございますので、できましたら、30代20代というのが、60%程度になるように、今呼びかけをさせていただきたいというふうに思っております。集団接種の中で、10月の17日、16日も少し空いてるんですけど、17日はまだかなり空いてるような状況でございますので、LINE の方で呼びかけております。より早い時期に、っていう風なお声もありますので、今個別接種の方もあまり予約がないような状況ですので、先生方に声をかけさせていただいて、その状況を集約させて頂いて、コールセンターでご案内をさせていただくっていう風な手当をさせていただこうと準備をしております。今、準備させていただくワクチンを打っていただければ、それくらいの率を達成できるというふうに考えております。

実際若手の方に打ってもらえるには、どういう風なアプローチをしていけばいいのか、というところを、今まで、行われてきたいろんなアクションをですね、しっかり検証していただいて、新しいことを考えていかないと率が増えないかなと思うので、その辺りをちょっとしっかり検証を重ねてPDCAサイクルを回していただければいいかなと思います。以上で、一般質問を終わります。

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