地域事業も広域連携!北葛城郡合同マラソン大会の可能性を問う。奈良県広陵町議会2022年6月
広陵町議会、2022年度6月定例会のちぎた慎也の一般質問の3問目「地域事業も広域連携!北葛城郡合同マラソン大会の可能性を問う」のやりとりです。
凡例
ち…千北
教…教育長
教振…教育振興部長
地…地域振興部長
質問事項
地域事業も広域連携!北葛城郡合同マラソン大会の可能性を問う
第1回目のやりとり
質問事項
- 広陵町総合型スポーツクラブの活動状況は。
- 北葛城郡での合同マラソン大会の実施可能性は。
質問の背景
ポイント
- 行政サービスやインフラの管理について広域連携が進んでいる。
- マラソン大会などの地域事業も広域で実施することはできないか。
発言内容(千北)
地域事業も広域連携!北葛城郡合同マラソン大会の可能性を問う。
限られたリソースの中で、質の高い様々な行政サービスの提供を行うために、自治体間の広域連携が進められております。ごみやし尿処理など生活に欠かせない分野での連携から、運動施設や文化施設の相互利用や共同整備の可能性も検討がなされております。地域の事業、特に競争性が求められるスポーツ事業にも同じ考え方が適用できないでしょうか。例えば、毎年冬に実施している町民マラソン大会などは、北葛城郡で合同開催することができれば、4町それぞれでの単独開催に比べて参加人数も確保できるでしょうし、逆に運営コストは抑えられるように思います。実施する際は、北葛4町の総合型地域スポーツクラブからスタッフが拠出するなどできれば、運営メンバー確保の課題もある程度解消できるのではないでしょうか。
以上を踏まえまして、次の点につき、質問いたします
第1回目の答弁(教育長)
ポイント
- マラソン大会はスポーツ協会の主催事業であり、北葛城郡での広域開催となれば、協議・連携が必要となる。連携するにあたりどのような課題があるのか分析。
答弁内容
千北議員さんの北葛城郡合同マラソン大会の可能性を問うの御質問にお答えさせていただきます。
まず一つ目の広陵町総合型スポーツクラブの活動状況についての御質問にお答えいたします。
本町の総合型地域スポーツクラブは、スポーツ振興計画にございますように、地域住民が主体的に運営する形態であり、公共スポーツ施設等を拠点とし、地域住民の誰もが継続的に参加できるスポーツクラブとして、初年度はスポーツ振興くじ助成事業を活用し、平成25年4月に創設されたものでございます。
昨年度の実績といたしましては、年間12教室の運営とスポーツイベントとして硬式テニスの体験会を2回開催しております。会員数は233人、参加延べ人数は1万75人となっております。これらの競技種目といたしましては、バスケットボール、バドミントン、サッカー、ダンス、ヨガ教室など多岐にわたり、利用者ニーズに沿った種目内容となっております。
二つ目の北葛城郡での合同マラソン大会の実施の可能性はとの御質問にお答えいたします。
議員がおっしゃるとおり、昨今は、様々な分野で自治体間の広域連携が進められており、運動施設や文化施設の相互利用の可能性も検討されている状況でございます。
本町の町民マラソン大会につきましては、御承知いただいていると存じますが、広陵町スポーツ協会の主催事業であり、町民のスポーツの発展と普及を図る事業として、本年度で64回目を迎え、例年開催されております市町村対抗子ども駅伝大会の出場選手の選考会も兼ねております。現在まで、北葛城郡での合同開催については協議しておりませんでしたので、合同開催となれば、今後、北葛城郡スポーツ協会での開催案件として、協議、調整等が必要であり、要件として競争性が求められるスポーツ事業の広域連携がどこまで可能であるのかが大きな課題となってまいります。
また、スポーツ協会は各町の補助団体であり、ボランティアとして活動いただいている非営利団体でございますので、主催事業による総合型地域スポーツクラブとの連携の可能性も含め、各関係団体とともに課題を分析して実施の可能性を検討してまいります。以上、答弁とさせていただきます。
2回目以降のやりとり
マラソン大会の広域実施の可能性とメリット
ポイント
- 地域総合型スポーツクラブの広域連携はハードルが高いのではないか。
- コスト面では、町民マラソン大会はスポーツ協会の方のボランティアで運営されているのであまり発生していないが、広域で実施することでより競争性を高められるかもしれない。
発言内容
ち)現状の状況であるとか、北葛マラソン大会をやる上での課題について御説明をいただいたわけでありますけれども、ちょっともし回答と若干被っていたら申し訳ないのですが、最後の部分で、やはり広域でマラソン大会をやっていく上では、地元の体協、スポーツ協会ですね。スポーツ協会はやはりボランティアであって、何か大きな事業をやっていくとなったら、協力してもらうのが難しいんじゃないかというような御指摘ございました。私もやはりそのような点があるんじゃないかと思っていたので、今回、地域総合型スポーツクラブについて言及をさせていただいたわけでありますが、地域総合型スポーツクラブを活用して、広陵町だけではなくて、北葛城郡として連携を進めていこうとしたときに出てくるハードルとかはあるんでしょうか。
教)まず、総合型地域スポーツクラブ自体が、いわゆる全ての町にまだできていないんじゃなかったかな。もう全て北葛ができていたんかなと。ちょっとそこは分からないんですけれども、いわゆるスポーツ協会と総合型地域スポーツクラブというのは、スポーツ協会の下に位置する部分という、横に同等な形で位置する部分と両方があるように思うんです。広陵町のほうも平成25年に立ち上げましたけど、これは結局、私ちょっとずっと立ち上げには関わっておりまして、その中で、まずスポーツ協会のサブの形で進めてきたという状況があります。そういう中での、とにかくスポーツ協会とは違う形で、いわゆる受益者負担というのが大原則なっておりますので、そこでの活動ということが前提でしたので、そういう意味では、王寺はできています。それから河合町もできていましたかね。それから上牧も、ちょっとそこは私ちょっと認識不足で申し訳ないんですけれども、いわゆる総合型地域スポーツクラブとの連携というのは、基本的に町で一つずつができて、そこの連携って逆にまだ難しいように思います。それであれば、いわゆる郡のスポーツ協会は、もう50年以上たっておりますので、そういう意味では、スポーツ協会との連携のほうが上手くいくのかなとは思っています。ただ、総合型地域スポーツクラブいうのは、それぞれの地域の人たちが自主的に参加して、自分の、いわゆる受益者負担いうんか、お金を払っての活動ということになりますので、そこは若干難しい部分で、いわゆるスポーツ協会のほうも、それぞれの町のほうから補助金は頂いて、運営されている状況もありますので、その辺の関連性から言えば、両方上手くかみ合った形で、いわゆる運営を進めていくということは可能ではないかなと思いますので、その辺は、これからそれぞれのスポーツ協会、郡のスポーツ協会と、それから総合型地域スポーツクラブとの横の連携ですね。今、多分なかなか総合型地域スポーツクラブは横の連携は難しい状況かなというふうに思っています。県としては、そういうのスポーツ振興課ですね、県の。そこが担っている部分があるんですけれども、そのあたりが非常に難しいのかなというふうに思っています。これはだから、今後そういった形で進めていくことで、すぐにはいかないかも、二、三年後ぐらい、その辺を検討を重ねながら進めていくことで、郡としてのマラソン大会というのは実施可能になるのではないかなというふうな思いを持っております。
ち)ありがとうございます。私も同じような感覚でして、やはりスポーツ協会は基本的にはいろんな団体から充て職で出ていただいたりとかしていく中で、人も変わりますし、ボランティアということで、変わったときにやっぱりモチベーションが高い、低い人というのもあるかと思います。その点、結局、総合型地域スポーツクラブは、先ほどおっしゃっていただいたように、参加したい方が参加されている団体というか組織であるとかと思いますので、そのあたり、やりたい人が常におられて、そんなに大きく人が変わらないということは、毎年開催するイベントがあるという中では、関わっていただいたら、運営上、大きなメリットがあるんではないかなというふうに考えております。
そしたら、ちょっと観点を変えて、やっぱり広域連携でイベントやったほうがいいのかというところなんですけれども、やはり今それぞれの地域でマラソン大会をやって、そして、県のマラソン大会への予選も兼ねているということですが、どうせやらなあかんのであれば、まとめてやってしまったほうがコストも安くなるし、集客という面でも、私も中学校は野球部のときにマラソン大会走りましたけど、今やはり実態としては、部活動をしている方に、もう全員走れといったようなことをしているのかなと思っておりまして、本当に走りたい人が機嫌よう走って競い合うという形にはなりにくいのかなと思っております。そのあたりを広域でやることによって、コストも下げられるし、そして集客という面に関しても、一緒にやったほうがやりやすいんじゃないかなと思いますけれども、そのあたりいかがでしょうか。
教)実は、私もスポーツ協会いうか、体育協会のほうの理事いうか、副理事もさせてもらっていましたけれども、その中で、ずっとやっぱり、いわゆるスポーツ業界もまさにボランティアですので、ほとんどコスト面はそんなかかっていないんです。結局ボランティアで立哨指導とかしていただいている方々の弁当代ぐらいしか出ていない状況がほとんどコストはかかっていないような形でした。そういう意味では、本当にもうスポーツ協会の皆さんのボランティアの気持ちで運営されていた状況があります。それをだからこの広域でというのは、まずコスト面でいえば、そんなにかかっていないというふうには私は思っています。ただ広域ですることによって、いわゆる競争性、子供たちはほかの町の子供たちと競争できたりとか、ほかの一般の方も含めてです。そういう競争性をあおるというのは変な言い方ですけれども、そういったことで、少しはその辺でもっと頑張ろうという思いを持っていただけるのは、一つ、それはメリットかなというふうに思っておりますし、もう一つは、市町村対抗子ども駅伝のほうも、今もう十四、五回で重なっていますけれども、当初は、市町村で対抗やから、そこの予選をどうするかというのは、やっぱりかなりいろんなところで議論ありました。もう広陵町のほうは、町民マラソン大会を予選会と面打っていますけれども、ほかの市町村では、もっと早くからもう別の形で予選会をされているようなところもありましたので、そういう意味では、子供たちが同時に走って、その中でって選ぶという、専攻するというのもまた一つなのかなと思うんですけど、そこはひょっとしたら変えなければならない状況かもしれません。いわゆる予選という意味で、子供のほうではね。ただ、一般の人たちにとっては、いろんな町の人たちと競い合うというメリットはかなりあると思いますので、その辺も含めまして、今後、教育委員会のスポーツ振興課を中心にして、ちょっと考えていけたらなというふうに思っております。
ち)ありがとうございます。県の大会との兼ね合いもあるということで、いろんなところとの調整は必要かと思いますが、少し実施に向けて検討していただけたらと思います。
北葛4町でやるとなったら、別のメリットが出てくるかなと思っているのは、今、北葛城郡の中の議員有志で、こういった形でマラソン大会ができないかなと考えているわけですが、会場としては、やはり北葛城郡でやるなら、丘陵公園がいいかなというふうには考えておりました。その中で、ここまでできたら盛り上がっていいなというのが、最近やはりスポーツの大会といっても、がちがちで走るだけではなくて、楽しい要素も含めた上で、本当にお祭りみたいにして集まってもらうというような仕掛けづくりというのも必要かなと思っておりまして、そういった観点で、例えば、北葛マラソンフェスタみたいにして、栗山部長のところとかも兼ね合いを持っていただいて、地域のにぎわいづくりの新しい事業という観点から、マラソンをとらえ直すこともできるかと思うんですけれども、その辺いかがでしょうか。
教)すみません。地域振興のイベントの提案ありがとうございます。マラソン大会が実現するのであれば、それも4町と、それから馬見丘陵公園、いつも年に3回ぐらいに公園会議というのを催しておりまして、どうやったら連携できるのかというイベントの会議も設けておりますので、そのあたり実現できるのであれば、連携してやらせていただければありがたいなと思います。
ち)ありがとうございます。変に固まるわけではなくて、広げるところは広げて、皆さんでやっていただけたら、基本的にいい物ができるかと思っております。